ノロウイルスによる感染性胃腸炎(⇒3分でわかるノロウイルスの基礎知識)
ノロウイルスは冬に多発する食中毒の原因として知られています。感染すると24〜48時間の潜伏期間後、嘔吐・下痢を繰り返します。通常1〜2日で落ち着きますが、お子さんやお年寄りでは脱水症が心配されます。
感染経路は経口 ウイルスを含む生がきを食べて感染することもあります。冬は乾燥した便や吐物がホコリといっしょに舞いあがって口に入ることもあります。感染しても発症せず、気付かないうちにウイルスをばらまいてしまうことがあり、注意が必要です。 |
治 療
ウイルスの場合、嘔吐は2〜3日、下痢は1週間で自然に治るので、自宅で安静にして水分補給を心がけて回復を待ちます。乳幼児、抵抗力が落ちている老人は長引いて脱水症になりやすいので注意が必要です。
水分を補給するには、電解質を含んだポカリスエット®などのイオン水でもよいのですが、電解質と糖質をよりバランスよく含んだOS-1®(大塚製薬)やアクアライトORS®(和光堂)という経口補水液※が薬局で市販されていますので常備しておくとよいでしょう。
元気がなく、口内の粘膜が乾いたり、おしっこの出が悪くなってきたら重症脱水症の前段階ですので、できるだけ早く小児科を受診しましょう。
※ | 経口補水液とは、脱水症の人が摂取しやすいように電解質や浸透圧が調整された飲む点滴液(Oral Rehydration Solution,ORS)です。スプーン1杯から始めて、15分ごとに1杯ずつ増やして飲ませて脱水を防ぎます。嘔吐がなければ自由に飲ませてあげましょう。 |